中高一貫校の定期テストで最も悩みの声が多い教科が数学です。授業は聞いている。宿題もやっている。それなのに、テストになると平均点に届かない。
この状態が続くと、「自分には数学のセンスがないのかもしれない」と生徒本人が思い込み始めます。しかし、中高一貫校の定期テストで平均点を超えるために必要なのは、センスではありません。「テストで点を取るための具体的な手順」を知っているかどうかです。
この記事では、数学の定期テストで平均点を超えるための勉強手順を、テスト3週間前から当日までの時系列で、具体的にお伝えします。
中高一貫校の数学の定期テストは、おおむね以下のような配点構成になっています。
基本問題(40〜50点): 教科書の例題レベル。公式を正しく使えれば解ける計算問題や基本的な証明問題。
標準問題(30〜40点): 教科書の練習問題レベル。例題の解法を応用する力が求められる。
発展問題(10〜20点): 教科書にはないタイプの問題。複数の知識を組み合わせる思考力が必要。
平均点は60点前後であることが多いため、基本問題をほぼ全問正解し、標準問題の半分程度を取れれば、平均点は超えられます。
つまり、発展問題に手を出す必要はありません。基本問題を確実に、標準問題をある程度取る。これが平均点超えの戦略です。
テスト範囲が発表されたら(または予測できる段階で)、教科書の該当ページをパラパラとめくり、どんな単元が含まれているかを確認してください。
このとき、各単元を3つに分類します。
A:理解できている単元 → テスト直前に軽く確認するだけで十分 B:あやしい単元 → 重点的に復習が必要 C:まったくわからない単元 → 基礎から学び直しが必要
この仕分けによって、「どこに時間をかけるべきか」が明確になります。テスト範囲を均等に勉強する必要はありません。BとCに集中するのが最も効率的です。
最も理解が浅い単元から先に取りかかります。
やるべきことはシンプルです。
① 教科書の該当ページの解説を読む(5分) ② 例題を自力で解いてみる(5分) ③ 解けなかったら解説を読み、もう一度解く(5分) ④ 例題が解けるようになったら、A問題(基本問題)を3問解く(15分)
1単元あたり30分程度で、「例題とA問題が解ける」状態を作ります。この段階ではB問題(応用問題)に手を出す必要はありません。
Bランクの単元は「なんとなくわかるが、確実ではない」状態です。この単元のA問題を全問解き、間違えた問題をチェックします。
間違えた問題は3日後に解き直してください。3日後に解ければ定着しています。解けなければ、もう一度解説を確認して再挑戦します。
Bランクの単元のA問題が安定して解けるようになったら、B問題にも挑戦してみてください。全部解ける必要はありません。半分程度解ければ十分です。
テスト1週間前になったら、テスト範囲のA問題を最初から最後まで通しで解きます。
すでにAランクの単元はサクサク解けるはずです。BランクとCランクの単元で「まだ解けない問題」が見つかったら、その問題だけをリストアップします。
このリストが「テスト直前に集中復習すべき問題リスト」になります。
テスト3日前からは、新しい問題には手を出しません。これまでに間違えた問題だけを繰り返し解きます。
「もう解ける」と確信できた問題はリストから外し、「まだ不安」な問題だけを残します。テスト前日には、この「まだ不安リスト」が5問以内になっているのが理想です。
もし5問以内に絞り込めなくても、焦る必要はありません。A問題の大部分が解ける状態になっていれば、平均点は十分に超えられます。
テスト当日の朝は、新しい問題を解くのではなく、テスト範囲の公式と解法の要点を10分だけ確認してください。
自分で作った「公式まとめノート」や「間違いノート」をサッと見返すだけで十分です。この最終確認で、「あ、これ忘れかけてた」という項目を拾えれば、テスト本番での失点を1〜2問防げます。
テストが始まったら、いきなり最初の問題から解き始めないでください。全問にざっと目を通し、「確実に解ける問題」から着手します。
基本問題は確実に、時間をかけずに解く。これでまず40〜50点分を固めます。
1問に5分以上かけても解けない場合は、一旦飛ばして次の問題に進んでください。
全問を解き終えた後で、飛ばした問題に戻る時間があれば再挑戦します。時間がなければ、部分点を狙って途中式だけでも書いておきます。
平均点を逃す最大の原因の1つが、計算ミスです。基本問題を正しく理解していても、計算ミスで失点すれば点数には反映されません。
方程式であれば、求めた解を元の式に代入して確認する。図形の問題であれば、求めた値が常識的な範囲に収まっているか確認する。この検算を1問あたり30秒入れるだけで、計算ミスによる失点を半減できます。
100点を取る必要はありません。平均点を超えることが目標です。
発展問題は捨ててもいい。標準問題も半分取れればいい。この割り切りができると、基本問題に集中でき、結果として総合点が上がります。
「平均点を超える」という目標が遠く感じる場合は、「前回のテストより5点上げる」に目標を変えてください。
前回40点なら今回は45点。45点なら50点。5点ずつ積み上げていけば、数回のテストで平均点に届きます。
この「少しずつ上がっている」という実感が、次のテストへのモチベーションになります。
中高一貫校の数学で平均点を超えるために必要なのは、才能ではなく手順です。
テスト範囲を仕分ける → 弱い単元から基礎を固める → A問題を完璧にする → 間違えた問題を繰り返す → テスト本番で基本問題を確実に取る。
この手順を毎回のテストで実行するだけで、数学の成績は確実に動き始めます。
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次のテストで平均点を超えたい方は、まずは今の状況をお聞かせください。
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