中高一貫校では、高校進学のタイミングで外部の入試を突破した生徒(いわゆる「高入生」「外部生」)が加わる学校があります。そのため、内部生の保護者の方からは、次のような不安の声をよく伺います。
この記事では、内部生が外部生に「抜かれる」と感じやすい構造と、そこで焦らずにできる対策を整理します。
まず大切なのは、「外部生は全員が優秀」というイメージを鵜呑みにしないことです。外部生にも得意・不得意はありますし、入学後に苦戦する生徒もいます。学校によっても、外部生の人数や受け入れ方はさまざまです。
そのうえで、外部生が上位に入りやすい構造的な理由はいくつかあります。
外部生は、高校入試に向けて中学の全範囲を一度まとめて復習しています。入試直前の時期に、英数国理社の基礎を総ざらいしているため、高校の授業の入り口の時点で、土台が整った状態にあることが多いのです。
特に英語や数学などの中学から始まる科目に関しては、中学受験のアドバンテージが活きにくく、高校受験に向けて集中的に中学範囲を勉強してきた外部生の方がアドバンテージがあると言えるかもしれません。
一方、内部生は高校受験がないぶん、中学内容の総復習をする機会がありません。進度の速い中高一貫校では、中学内容を早めに終えて高校範囲に入るため、中1・中2の内容が曖昧なまま積み残されているケースも少なくありません。
高校の授業は、先取りの進度で進みます。基礎に穴があっても、授業は待ってくれません。気づいたときには、分からない単元が積み重なっている、ということも起こります。
外部生が入試前にやっているような総復習を、内部生も意識的に行いましょう。特に英語と数学は、積み上げ型の教科なので、中学内容の穴が高校の成績に直結します。
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「外部生に抜かれた」「順位が下がった」という事実だけにとらわれると、お子さまも保護者の方も気持ちが落ち込んでしまいます。大事なのは、どの単元で点を落としているかです。順位は結果であって、原因ではありません。点数の内訳を分析し、原因となる単元を特定することが、立て直しの第一歩になります。
外部生の勉強法や、授業への向き合い方には、学べる点もたくさんあります。たとえば、質問するタイミングやノートのまとめ方、復習の習慣などです。「負けたくない」という気持ちは原動力になりますが、比較して落ち込むより、取り入れられる点を取り入れるほうが得です。
不安なときほど、お子さまに「外部の子に負けてるじゃない」「このままだと抜かれるよ」といった言葉をかけてしまいがちです。しかし、こうした言葉は、お子さまのやる気を削ぐ方向に働くことが多いものです。
おすすめは、次のような声かけです。
「どの教科で点が取りにくくなっているか、一緒に見てみようか」
「中学の復習をやり直すとしたら、どこからがやりやすい?」
比較ではなく、一緒に原因を探るスタンスで関わることが、お子さまの前向きな行動につながります。
外部生が上位に入りやすいのは、入学時点で中学内容の総復習ができているから
内部生は、中学内容の積み残しを意識して棚卸しすることが大切
順位よりも、点数の内訳と原因の特定を重視する
比較で責めず、一緒に原因を探る
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