NEW CROWN・CROWN活用法——中高一貫校で検定教科書を使う学校の生徒向け勉強術

中高一貫校の英語教材といえばNEW TREASUREやプログレス21が有名ですが、実は検定教科書の『NEW CROWN』や高校用の『CROWN』を使っている中高一貫校も少なくありません。

「うちの学校はNEW TREASUREじゃなくてNEW CROWNなんです」——こう話す生徒や保護者の方が、情報の少なさに困っているケースを見かけます。中高一貫校向けの英語学習法の記事は、ほとんどがNEW TREASUREやプログレスを前提にしているからです。

検定教科書を使う中高一貫校の生徒には、検定教科書ならではの「メリット」と「注意すべき落とし穴」があります。

この記事では、NEW CROWN・CROWNを使っている中高一貫校生が、教科書の強みを活かしつつ成績を上げるための勉強術をお伝えします。


検定教科書を使う中高一貫校の特徴

教科書は「標準的」だが、テストは「標準的ではない」

NEW CROWNやCROWNは、文部科学省の検定を通った教科書であり、内容自体は公立中学・高校と同じものです。

しかし、中高一貫校のテストは教科書の内容をそのまま問うだけではありません。教科書の範囲を超えた語彙力や文法力を問う問題、教科書の本文をもとにした応用的な読解問題が出されることがあります。

つまり、「教科書が標準レベルだからテストも簡単」とは限らないのです。

進度は教科書の想定より速いことが多い

検定教科書は、公立中学の年間授業時数に合わせて1年間で1冊終わる設計になっています。

中高一貫校では、同じ教科書をより速いペースで進めることが多く、空いた時間で副教材やプリントを使った補充学習が行われます。教科書だけやっていれば大丈夫、とはいかないケースがあるのです。

副教材・プリントの比重が大きい

検定教科書を使う中高一貫校では、教科書だけでは物足りない部分を補うために、副教材やプリントが多く配布されます。

テストでは、教科書本文からの出題に加えて、副教材やプリントからの出題も含まれます。「教科書しかやっていなかった」という生徒が、副教材の範囲で大きく失点するパターンは非常に多いです。


NEW CROWN・CROWN活用の5つの勉強術

勉強術1:教科書本文の「完全暗唱」を目標にする

検定教科書のメリットは、本文がNEW TREASUREやプログレスに比べて短く、構造がシンプルであることです。このメリットを最大限活用する方法が「本文の暗唱」です。

各レッスンの本文を10〜20回音読し、最終的には教科書を見ずに全文を言えるレベルを目指してください。

検定教科書の本文は文法事項の要点が凝縮されており、本文を暗唱できるということは、その文法を「使える」レベルで理解していることを意味します。

テストでは本文の一部を穴埋めにしたり、本文の内容を英語で要約させたりする問題が出されることが多く、暗唱レベルで覚えていれば、こうした問題はほぼ完答できます。

勉強術2:教科書の「文法まとめページ」を白紙再現する

NEW CROWNやCROWNには、各レッスンの後に文法のまとめページがあります。

このまとめページの内容を、教科書を閉じた状態で白紙のノートに再現できるかどうかが、文法理解度の最も正確な指標です。

再現できなかった部分が「テストで失点する可能性が高い部分」です。テスト前に文法まとめページの白紙再現を全レッスン分やるだけで、文法問題の正答率は大幅に上がります。

勉強術3:副教材・プリントを「教科書と同等以上」に扱う

検定教科書を使う中高一貫校では、副教材やプリントがテスト範囲に含まれることが多いです。

テスト対策では、教科書だけでなく副教材の問題もすべて解き、プリントの内容も確認してください。特にプリントは配布されたまま整理していない生徒が多いため、テスト前にプリントが見つからないという事態を防ぐために、専用のクリアファイルに保管する習慣をつけてください。

副教材の問題集がある場合は、テスト範囲の問題を最低2回は解いてください。1回目で間違えた問題を2回目に重点的に解き直す方法が効率的です。

勉強術4:語彙力は教科書だけでは不足する——単語帳で補強する

検定教科書の語彙量は、NEW TREASUREやプログレスの半分程度です。教科書の単語だけを覚えていると、テストの長文読解や副教材の問題で「知らない単語が多すぎて読めない」という事態になりかねません。

中2〜中3の段階で、英検3級〜準2級レベルの単語帳を1冊用意し、教科書の学習と並行して語彙を増やしてください。特に、テストに副教材からの出題がある場合は、副教材に出てくる単語もカバーする必要があります。

勉強術5:「教科書が簡単」と油断しない

検定教科書は、NEW TREASUREやプログレスに比べれば内容がわかりやすいです。そのため「英語は大丈夫」と油断してしまう生徒がいます。

しかし、大学受験で求められる英語力は、検定教科書の内容よりもはるかに高いレベルです。中高一貫校の6年間で検定教科書レベルの英語しかやっていなかった生徒が、高3で突然受験英語に向き合うと、そのギャップに愕然とすることがあります。

教科書の内容が「簡単だな」と感じた段階から、英検や長文読解の問題集を使って、教科書を超えるレベルの英語に触れ始めてください。「余裕がある今」こそ、先を見据えた学習ができるチャンスです。


検定教科書ならではの「強み」を活かす

強み1:市販の教材が豊富

NEW TREASUREやプログレスと違い、検定教科書には準拠した問題集やワークが書店に豊富にあります。教科書ガイド、教科書ワーク、教科書トレーニングなど、自学自習に使える教材が手に入りやすいのは大きなメリットです。

強み2:塾のカリキュラムと相性が良い

一般的な塾は検定教科書の進度を前提にカリキュラムを組んでいるため、塾を併用する場合に「学校と塾の内容がずれる」問題が起きにくいです。

強み3:基礎が確実に身につく

検定教科書は基礎的な文法事項を丁寧に扱う設計になっているため、「基本が抜け落ちたまま先に進む」リスクがNEW TREASUREなどに比べて低いです。この基礎力の土台は、高校課程以降の英語学習で確実に活きてきます。


まとめ:教科書が「標準」でも、勉強法は「標準以上」で

検定教科書を使っている中高一貫校の生徒は、教科書の「わかりやすさ」をメリットとして活かしつつ、教科書だけでは足りない部分を意識的に補う必要があります。

本文の暗唱、文法まとめの白紙再現、副教材の徹底活用、単語帳での語彙補強、教科書を超えるレベルへの挑戦——この5つの勉強術で、検定教科書を最大限に活用できます。

武蔵野予備校FLEXでは、お子さまの学校で使用している教材がどれであっても、その教材に合わせた指導を行います。検定教科書を使っている生徒には、教科書の基礎力を活かしながら、副教材や英検対策を組み合わせた総合的な学習プランを設計します。


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